コラム

Column

増え続けるパスワード 管理はどうすりゃいいの!!

このご時世、パスワードを入力してください。
設定されている暗証番号を入力下さい。メールに届いた認証コードを・・・といったように、
あらゆる場面で本人確認を求められる世の中になっています。

限られた時間や場所ではなく、ネット上で24時間いつでもどこでもサービスや取り引きを行うことが
できるようになってきているため非常に便利な時代ですが、
一方で、前回のコラムにもあったように不正アクセスや詐欺犯罪が多発していることも事実です。
セキュリティが強化されていくことは安心してサービスを利用する上では
仕方のないことというのも皆さん承知済みだと思います。

しかし、パスワードには一定期間が経過すると新たなパスワードを設定しなければならなかったり、
中には過去に一度設定したものは使用不可。
さらには、アルファベットや数字だけではなく、記号を含めることが必須だったり、
12文字以上の長い設定が必要になることもあります。
こうしたパスワードの管理をどうしていけばよいのかわからない。といった声をよく耳にします。
どんどん増えていくパスワードを自分の頭の中だけで管理していくことは
不可能になってきています。

では、どのように管理したらよいのでしょうか?

①紙に書き留める
サイバー攻撃に最も強いのがこのアナログな方法です。
誰でも簡単に実行することができますね。
一方で紙を紛失してしまったり、その紙を別の方に見られてしまうことはあるので、紙の保管がポイントになります。
また、パスワードの変更をした際に紙も書き替えておかなければいけないので、手間が発生します。

②エクセルで管理する
見やすいように様式やレイアウトを自由に調整でき、パスワードを変更した際に、
手書きのときよりも比較的ストレスなく変更できます。
コストもかけずに管理ができるなどのメリットもあります。
デメリットとしては、PCなどが壊れてしまった場合にデータ損失したり、
ファイルが漏洩した際に外部にパスワード情報も漏洩する可能性があります。

③パスワード管理ツールを活用
パスワードの管理にのみ特化したツールを使うことで、複数のパスワードを一か所に集約させ、
そこにログインするためのパスワードのみ(マスターパスワード)を覚えておけば紙に書く手間などなく効率的に管理ができます。
どの管理ツールを使うのかにもよりますが、安全性が高いものを選んでおくことでセキュリティ面でも安心です。
一方で、ツールを使いこなすことが出来なかったり、設定することが難しいと感じる方もいます。
ツールの中には有料版もあるためコストが発生することもあります。

どの方法であってもデメリットがあるため結局のところ、
自分に合う方法を探し管理していくしかないということに行きついてしまいます。

私の場合にはなりますが、①と②を組み合わせていたりします。
金融系のサービスの場合、ログインIDやパスワードだけでなく、
取引実行時のパスワードが必要になります。

紙にはログインIDとパスワードのみ。エクセル等には取引パスワードのみ。
というように分散しています。
この方法がきっとベストではないはずなので、時代とともにパスワード管理方法もバージョンアップさせていこうと思います。

皆さんはどのように管理されていますか?

(Writer AFP 山口泰道)

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