コラム

Column

訪日外国人 旅の目的が変化

インバウンドという言葉もすっかりと定着しつつある現在ですが、
本当に海外の方を日常生活の中で見かける機会が多くなりました。

以前であれば東京や大阪、京都といった日本と言えばココ!
という場所に人気が集中していましたが、
今はどんどんと地方にも海外の方が足を運んでくれるようになってきました。

約10年前の2014年頃の訪日外国人数は1,300万人だったものが、
2024年は3,600万人にまで増加しています。

日本食を味わいたいという理由は変わらず今も根強い人気となっていますが
日本でのショッピング(爆買い)を目的にしていたものに代わって
体感することを目的に日本へやってくる方の割合が増加しているというデータもあるように、
徐々に海外の方が日本へ求める目的が変化してきています。
それが都市部から郊外へと旅先が広がっている理由にもなっているように感じます。

ここ福井であっても、大きなスーツケースを持った方を目にすることは珍しくなくなりました。

先日、近所の飲食店で食事をしていると、近くにアメリカ人と思われる方が
大きな荷物を持ちながら入店されました。

福井駅からも遠く、交通の便も決して良くない。
ガイドブックやメディアにも掲載はしないようなこじんまりとした場所に
海外旅行者がいることに若干の違和感を持ちましたが、
何となくの会話や雰囲気等でSNSの投稿を見て、
このお店を訪れたことを察知しました。

日本食というものだけを目的にしているのではなく、
このお店でしか感じられない雰囲気を体感しに来ている様子で、
彼らは沢山の写真を楽しそうに撮りながら食事をしていました。

おそらくSNSへアップするのだろうと思うと、
この方々の投稿をみて、またここへ来店したいと感じる海外の方も
出てくるのかなと考えると、少し嬉しい気持ちにもなりました。

世界中の方が“日本らしさ”を求めて足を運んでくれることに
私たち日本人も誇りを持ちつつ、自国の良さを再確認する機会にもなります。

どんどん世界は身近になってきているので、自分で実際に体感し、学び、そして発信する。
ということを偶然同じ空間に居合わせた彼らを見ながら私もしていきたいなと感じる時間にもなりました。

(Writer AFP 山口泰道)

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