コラム

Column

猛暑とAI、そしてお金の備え

今年の夏も厳しい暑さが続きますね。

2021年に運用が始まった「熱中症警戒アラート」
(気温、湿度、日差しの強さなどを考慮して算出)は、
初年度の613回から、2024年度には1722回と、たった3年で約3倍に増加。
年々、体感的にも「夏が危険になっている」と感じていました。
まさに数字にも表れていますね。

こうしたアラートは、AIと組み合わされることで経済にも影響を与えています。
たとえば、AIがアラート発表直後に「冷却グッズ」「経口補水液」などの需要急増を予測。
ECサイトの在庫管理や物流体制が即座に最適化され、売上アップへとつながるようです。

SNSの投稿、購買履歴、気象データなどをリアルタイムに分析し、
AIが環境変化を「ビジネスチャンス」に変えている、
そんな時代がすでにきていますね。

気候変動は、経済の流れを変えるだけでなく、
私たちの暮らしや資産にとっても大きな影響を及ぼします。

猛暑が続くということは、熱中症だけでなく、
台風や集中豪雨などの自然災害のリスクも高まりやすいということだと考えます。

万が一の備えとして、保険の見直しや生活インフラのリスク対策、
また、将来の資産形成においても、気候・環境への配慮が求められる時代ですね。

環境と経済の結びつきが強まって、持続可能な資産形成という視点も重要です。

たとえば、
・ESG(環境・社会・ガバナンス)を意識した投資先の選定
・AIや再エネなどの成長分野への分散投資
・自然災害リスクに備えた保険プランの検討 等

私たち一人ひとりが「環境とともに暮らすお金のかたち」を考えることが、
これからの時代における新しい資産の守り方・育て方になるかもしれません。

(Writer CFP 蒲幸恵)

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