コラム

Column

円安がもたらす影響

ここ数ヶ月で急速な円安が進んだ影響で
為替について関心を持たれている方も多くいらっしゃると思います。

そもそも円安・円高とは円の他通貨に対する相対的価値であり、
外国通貨に比べ、日本の円の価値が下がることを円安。
逆に円の価値が上がることを円高と呼びます。
これだけを聞くと、円安は悪。円高が良。
というイメージを持ってしまいがちですが、
どちらもメリット・デメリットは存在しており、
どちらが良い悪いといったことではありません。

貿易大国の日本において
為替の動きは我々の生活に密接な関係があります。
今のような円安の状況下においては、
輸入に頼りきっているガソリンを例にとると、
3,000円で満タンに給油できていたものが、
4,000円払わないと満タンに出来ないことになります。
円の価値が下がってしまうことで、
日本に輸入される際に支払う外貨の金額を多く支払わなければ
ガソリンを購入できなくなるため、価格の上昇に繋がっていきます。
円安の影響で輸入価格が高くなり、
家計の負担も増加するため円安は困る!という反面、
メリットも存在しています。
輸出に目を向けると、
日本製品は海外から見ると円安の影響で
価格が下がり手を出しやすくなります。
また外国人が円安の影響で
これまでよりも気軽に日本へ来ることが出来るため
インバウンドの効果を得ることも出来ます。

過去の為替の動きを見てみると
2012年頃は1ドル80円程であり円高傾向。
さらにその前の1990年頃は1ドル144円程であり円安傾向となっています。
急激な為替の動きは貿易面や日常生活において
大きな影響が出てしまいますが、
長い期間で見ると、円安の時期もあれば円高のときもあります。
一時の為替の影響に振り回されず、長期的な視野を持ち判断すること。
資産を円のみでなく別通貨でも一部保有しておくことなどは、
ご自身の状況に合わせて
検討されておくと良いかも知れません。

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