コラム

Column

金利のある世界

8月1日の円相場は148円台まで急激に高騰しました。
これは、4ヵ月半ぶりの高値水準のようです。
いくつもの要因が重なってのことだとは思いますが、
日銀総裁の追加利上げに前向きであることの発言や
日米の金融政策決定会合が影響されています。
政策決定会合では、
政策金利を0.1%だったものから0.25%へ
引き上げることを決めたとされています。
これまで長らくマイナス金利の状況下にありましたが、
今年の3月にはマイナス金利政策を解除。
そして今回の金利引き上げとなり、
金利のある世界へと戻ってきつつあります。
金利があることで、預金の金利も上昇することになり
円安への歯止めも期待される一方で、
住宅ローンや企業の借入金利があがることも想定されます。
金利があることがプラスに働くこともあれば、
マイナスの影響を与える面もあります。
一概に良い・悪いというものではありませんが、
金利のことを考慮しないことが当たり前であった世の中から
変わりつつあることは想定しておく必要があります。
借り入れがある中小企業の経営者であれば、
今後の資金繰りについては早めに計画を立ておくことも
重要になるかと思います。
個人であれば、長期目線で資産を分散しておくことも
やはり必要になってきます。
今後は金利が大きな影響を与える要因にもなってくることが考えられますが、
影響が出てきてから動き出すのではなく、
どのような世の中に変化していくのかを
自分なりに予測し仮説を立てておくことも大切であると感じています。

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