コラム

Column

資産運用のカギは「目的」──進化するNISA制度とこれからの投資教育

2024年から大幅に拡充された新しいNISA(少額投資非課税)制度。
生涯投資枠1,800万円という非課税のメリットに加え、
使い勝手のよさから、多くの方が資産運用を始めるきっかけになっています。

そして今後、政府は「高齢者NISA」や「こどもNISA」といった
ライフステージに応じたNISA制度の拡張にも言及しています。

たとえば高齢者NISAでは、相続対策や老後資金の取り崩しに配慮した設計が期待され、
こどもNISAは、教育資金の準備と同時に、子ども自身の「投資教育」につながる制度として注目されています。

ここで大切なのが、「制度の活用=ゴールではない」ということ。

制度はあくまで「ツール」。
その先にある「目的」が見えてこそ、本当の資産形成がはじまると考えます。

皆さんが資産運用をする理由は何ですか?
誰のために、どんな未来を描きたいですか?

私達は、お客様ご自身がこの「目的の問い」にしっかり
向き合えるよう伴走することが何より大切だと感じています。

◆投資教育の視点も忘れずに
とくにこどもNISAの構想が進めば
「親が子どもにお金の大切さを伝える」場面が増えるでしょう。
これは単に運用益を非課税にする制度ではなく
「次世代への金融教育の橋渡し」になるではと期待しています。

“お金は何のために使うのか”
“増やすことと守ることのバランス”など
学校では学びにくい大切な価値観を、家庭で自然に話せる機会として活用したいですね。

NISAやiDeCo、企業型DCなど、仕組みが整っても「なんとなく始める投資」は続きません。

ちなみに、これは資産運用に限らず、人生や仕事にも通じるのではないかと、私は思っています。

「このお金は、私のどんな未来につながっているのか?」を
意識しながら行動したり、検証したりして考えていくことです。

制度の恩恵を最大限に活かすために、自分の「目的地」を明確にし、
それに向かう手段として制度を選んでいきましょう。

その意識と行動の変化こそが、これからの時代にふさわしい
「自分らしいお金の使い方・育て方」ではないでしょうか。

皆さんはどんな未来に向かって、資産運用を考えたいですか?
一緒に、目的からはじめる運用を考えていきましょう。

(Writer CFP 蒲幸恵)

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