コラム

Column

投資のその先に

先日、社会をよくする投資入門という本を読ませていただきました。
鎌倉投信の鎌田社長の著書です。
鎌倉投信は、金融商品の投資信託という商品をつくるメーカー(運用会社)です。
投資が、「お金だけの手段」になっていることへの疑問を共有し、
「社会をよくする」投資を一緒に考えていく本で心に残るものがありました。

私達も資産保全をする商品として、長年投資信託を扱っています。
お客様の家族が経済的に困らないように、
お金のことを考えず、大事なことに集中してもらうことが目的です。
資産の全体最適を目指し、その手段して、
保険や投資信託を組み合わせています。
投資をするうえで、金融教育も継続的に行い、
長期、積立、国際分散投資を継続し価格変動リスクを回避し、
10年、20年、そして30年お付き合いをいただいております。
この本の中に、将来が不安だ、お金を増やして備えなければならない。
お金を増やすことの手段として投資を扱ってしまっていることに
違和感があるという問いに、ドキッとしました。
備えやお金を増やす手段(課題解決の手段)としての仕事ですが、
もっと本質的な話をお客様としながら
価値観を深め合いたいと考えていたからだと思います。

そんなモヤモヤ感を鎌田社長も感じられていて、
投資において避けるべきは最大のリスクは、
元本が目減りするリスクではなく、そもそも自分の大切なお金が、
何に投資されているかわからないことだということで鎌倉投信を立上げています。
「投資には、自分のお金を増やしながら社会をよくする力がある」
とまっすぐに運用会社として取り組まれている志に共感者は多いと思います。

「投資商品は、お金が増えた、減った、というようにすべてが数字で表現される。しかし、投資の先には、人の営み、会社の営み、社会の営み、
さらには未来が必ずある。
誰かが何かに取り組む真剣な眼差し、思い、ぬくもりがある。
投資は、本来お金を増やすだけではなく、
多くのつながりを生み、いい社会、いい未来づくり、
心の豊かさをうむものであるのだから。
世の中にそうしたことが実感できる投資商品増えることを願っている」
という鎌田社長の言葉に嘘はなく、こういう志にひとは心動かされると感じます。

私達も運用会社の運用哲学や運用会社の方のお話しを
お客様にも直接聞いていただく機会をもっと増やし、
お客様と投資を通して本質的な話をしていきたいと思いました。
投資のその先にあるものを考える中でいろんな気づきをいただけました。
良書です。

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