家族の在り方を考えてみませんか?
寒い日々が続きますが、家族と過ごす時間は心をほっと温めてくれる貴重なひとときです。
忙しい日々の中でも、家族で囲む食卓や会話は、
私たちの心にエネルギーを与えてくれる大切な瞬間となります。
しかし、家族の形は時代とともに変化しています。
総務省の「国勢調査」によると、
2020年時点で日本の世帯構成は以下のような割合でした。
• 単身世帯が全体の約38%(2115万1000世帯)
• 夫婦と子どもの世帯が約25%(1394万9000世帯)
• 夫婦のみの世帯が約20%(1115万9000世帯)
• ひとり親と子どもの世帯が約9%(500万3000世帯)
• 三世代同居などの世帯が約8%(428万3000世帯)
かつて主流だった「核家族」や「三世代同居」に加え、
夫婦のみの世帯や単身世帯、DINKs、シングルペアレント家庭など、
多様な家族の形が受け入れられるようになっています。
この多様性は価値観の広がりを象徴していますが、
一方で、孤独感を抱える人が増えている現状も見逃せません。
共働き家庭の増加や忙しいライフスタイルは、家族で過ごす時間を減らしがちです。
それでも、オンラインツールの普及により、
距離を超えてつながる方法が広がっているのは心強いことです。
ただし、デジタルコミュニケーションだけでは補えない、「対面の温かさ」も再認識されつつあります。
また、近年では「家族のために我慢する」から
「個人の幸福を優先しつつ家族を大切にする」という価値観へと変化しています。
性別にとらわれない柔軟な役割分担も進み、
「父親が育児をする」「母親がキャリアを築く」といった選択が一般的になりました。
この変化は、家族内での理解と協力を深める一方で、
伝統的な価値観との折り合いに悩む場面も生じています。
では、温かい家族を育むために、私たちにできることは何でしょうか?
• 共通の時間を意識して持つこと(例:家族で食事や年末の振り返り)
• 感謝やねぎらいの言葉を日々伝えること
• それぞれの価値観や選択を尊重すること
家族の在り方が多様化する中でも、「絆を育む小さな場」を大切にすることで、
時代に合った温かい家族の形を築けるのではないでしょうか。