ご相談事例

Consultation case

ご相談内容

【60歳からの女性のお金の整え方】

(福井市/60代/女性会社員)

ご相談の前提

60歳を迎えられた一人暮らしの女性からのご相談です。
子どもさんはいらっしゃいますが、老後はできるだけ自分の力で生活設計をしていきたいご希望。
老後資金のこと、投資をどうするかも悩んでいて…
最近は利益が出ている分もあるので少しでも安心できるようにしたいとのことでした。

個別相談でアドバイスしたこと

今後の生活のご相談をお聞きする中で、不安な部分の要因は何かをお聞きしました。
ご両親の介護やご兄弟のことでいつお金が必要になるかわからないというのが一番の不安のように感じました。
現状の投資の一部を不安定なものから確定したものにする選択で、
20年積立てた投資の「一部利益確定」という選択をされました。
この方は、20年間にわたって毎月3万円ずつ投資信託に積み立てを続けてこられました。
コツコツと積み上げ成果もでていたため資産の一部を利益確定し、手元資金にされました。
• 一部は生活資金や予備費として確保
• 残りは引き続き長期運用で成長に期待して継続
• 年金保険にて70歳からの金額など確認
老後は「投資をやめるタイミング」ではなく、「取り崩し方を考えるステージ」となります。

一人暮らしの生活費目安と、安心ライン

日本では、60歳以上の女性の約4人に1人がすでに一人暮らし。
85歳以上では、半数以上が単身世帯となっています(総務省・国勢調査より)。
「ひとり老後」は、特別なことではなく多くの女性が迎える未来です。

総務省のデータによると、高齢単身女性の月間生活費は約15万円〜18万円。
ここに医療費や冠婚葬祭、突発的な出費を加えると、年間200〜220万円ほどが目安になります。
この方の場合、
• 公的年金(厚生年金含む):月額約13万円
• 投資の一部利益を取り崩しながら、足りない分を補う設計にしています。
「自分の人生に必要なお金」を把握しておくと、不安はぐっと小さくなることをご理解いただきました。

安心して一人暮らしを送るための3つの視点

1,お金の「見える化」
 月々の固定費、変動費、予備費を整理して、安心のラインを把握すること。

2,暮らしの「柔軟性」
 住まいや生活スタイルを、年齢とともに見直せるように準備すること。

3,頼れる「つながり」
 地域や医療、サービスとのつながりをつくっておくことも、安心の土台になること。
 また兄妹などとのつながりも深めておくといいでしょう。

「老後=終わり」ではなく「セカンドライフのはじまり」

「ひとりでも安心して暮らせる備え」をしておくことで、老後は「自由に過ごせる時間」として楽しむことができます。
必要なのは、すべてを万全にしておくことではなく、「自分で選べる余白を残しておくこと」です。
親の介護の課題もありますが、地域や医療とのつながり、
兄弟との関係性も深めておくとよいと、実際のご相談を受けながら感じています。

お客様の声

ご相談できてよかったです。少し利益を確保したことで安心しました。また老後の見える化はわかりやすかったです。両親の介護や兄弟のことに相談にのってくださりありがとうございます。

個別相談

お金にまつわる様々な悩みや現在の状態や目的等をお聞きし、将来を見据えた上での解決策や解決の見通しをつけていただけます。
規模の大小にかかわらず、お気軽にご相談ください。

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